計画された偶発性理論

米スタンフォード大学の心理学教授のジョン・クランボルツ氏が研究し提言した

「計画された偶発性理論」
(Planned Happenstance Theory)

という、キャリア開発の理論がある。端的に言うと、

「キャリアは不確実で、その8割は予期せぬ 偶然の出来事によって支配される」
「予期せぬ出来事が個人のキャリアを左右する。だからこそ、その偶然から逃げるのはなく 積極的につくり出し、その出来事を最大限利用しよう」

という理論だ。

実はこの理論を、とある経営の勉強会にて知ったのだが、正直、私はすごく助けられた。

ここ1、2年ぐらいは、不況の影響もあるのか、確固たる目標を持て、書き出せ、ぶれない軸だ、フレームワークだ、戦略的人生設計だ、
そうしないと幸せな人生は手にできないやれ決めなければいけないという感じが漂っている。

特に、書店に行って売れ筋ランキングの棚をみると顕著だ。

しかしながら、私は「本当にそうなのだろうか・・・?」いつも疑問でモヤモヤした気持ちでした。

実際のところ、目標達成に向けた戦略思考や問題解決のためのフレームワークを身につけることは大切だと思う。

でも最近思うのは、これは自分の担当する業務や会社のミッション対しての行動をより効率的にかつ結果という形で貢献するために実施するものであって
自分自身のキャリア形成に関わる大きな選択には応用しないほうが良いのではないかということ。

自分のキャリア形成に関わる大きな選択は、決めに入るのでなく、予期せぬ出来事から逃げずに、偶然を積極的につくり出し、その出来事を最大限利用していく方が、心と体のバランスは良いスパイラルとなる。

松下幸之助も言っています。 『人事を尽して天命を待つ』ということ。.

さてそれに向けての、行動指針としては以下があげられている。

好奇心:新しい学習機会の模索
→インプットですね。
考え方やひらめき、アイディア、行動範囲を決める選択は
既成概念の組み合わせでしかありません。
神の声なんてのは聞こえては来ませんよ。

持続性:めげない努力
→楽しい時は続けられるけど、つらい時や大変な時は
逃げたくなるのが人間です。快楽を求める生き物です。
でもそこで、ある程度、判断材料となる結果が出るまで
または腑におちるまでは、 地味に続けてみること。焦らないこと。

楽観性:新しい機会を「実現可能」と捉える
→予期せぬ機会(場所、人、情報)を
「おーまた次のステップに進むキッカケや」という
成長段階での学びであると考える。

柔軟性:信念、概念、態度、行動を変える
→自分はこうだとか、決めつけないで、
良いと思ったことはまずやってみる。
大抵一般的に言われているアドバイスは、
正しかったりしますので。

冒険心:結果が不確実でも行動に移す
→良い結果になるかなんて誰もわかりません。まず行動してみる。

キャリアなんて、後に振り返った後の軌跡だと思います。
だから、肩の力を抜いて、日々起こる出来事への
自分の「態度と行動」に焦点をあてて進んで行くと、
たぶんハッピーではないかと思います。

2009年9月10日